みほ

ペアーズでの出会いからセックスを大幅に越えて「10日間の非日常は2年もの時間を塗り替えた」

 

元カノと7日間ほど夏休みを過ごすために大阪に滞在している、どうも恋達です。

元カノが僕のために夏休みを急遽取ってくれました。

どうやら最近、元カノは弁護士や大企業に勤めているリーマンと付き合っていたそうですが、

「一緒にいても心の底から楽しめない。」

ということで代わりにピンチヒッターで僕が代打を務めて参りますw

 

さて、とある女子とデートをしてからこの記事を書くのが遅れたんですが、

今回は一人の女の子と10日間一緒にいました。

大手企業を退職して現在転職活動中の山口に住んでいる女の子とペアーズで出会いました。

最初、彼女は居住地を東京で登録していたんですが、いざメッセージをしてみると、

 

「山口に住んでるんよ」

 

ということで、

 

「え。まじか。遠いわ」

 

と思いながらも、東京に憧れを感じていた子なので東京に来る機会があるに違いないと思い、積極的に連絡を取っていました。

僕が恋愛コンサルタントという仕事を打ち明けると、彼女は興味津々に。

恋愛コンサルタントと言うと、初めは相手の印象が胡散臭さMAXの状態からスタートするんですよね。

「25歳?しかも恋愛コンサルタントって何?そんな仕事があるの?」

みたいなw

 

まぁ恋愛コンサルタントと言わなくても「いかつい」「遊んでそう」「クラブめっちゃ行ってそう」と100人中97人ぐらいに言われるので毎回印象が悪いところからスタートして、話せば話すほどギャップで挽回して食いつきを上げるというのは僕の習慣とも呼ぶべきルーティーンですね。

 

相手が真面目な子だったり、物事を善悪だけで判断したり、正義か悪かみたいなモノサシで人を見る人ほど、僕が苦手とするタイプで相性も合わないんですが、好奇心が強い子は得意分野です。

 

「もっと知りたい。もっと欲しい」

と相手の欲望がどんどん肥大化していきます。

僕も会話をしながら適宜情報を開示していきますが、いくら情報を開示してもそれだけで僕のことがすべて分かるわけでもなく、

「まだ続きがある。その続きが気になる」

とゆっくりと相手の好奇心を掻き立てて知りたい気持ちに火をつけていくのが食いつきを上げるコツでもあります。

 

話を戻して、彼女は東京に来た初日、彼女の知り合いのバンドマンの家に泊まっていました。

そのバンドマンの部屋ですが、あまりにも部屋が汚くて臭すぎるらしく、

女の子「臭い。何この家。臭いが服につくし呼吸もしたくない」

恋達「いやいや、どんな家やねん(笑) 汚すぎやろ笑」

女の子「ほんと嫌。スリッパも持ってきたし雑巾も持ってきたし今はタオル敷いてベットで横になってる笑」

恋達「なんなんそれ(笑)えぐいやん笑 まぁそれだけ家汚かったらストレス溜まるやろうしあれやったら俺の家来てもええで」

彼女は泊まらせてもらうありがたみを感じながらも、それを見た僕は、彼女がさすがに男臭さが最高潮に達した動物のような部屋に泊まり続けるのは可哀想ということで、次の日に荷物もすべてまとめてキャリーケースを持って僕の家に泊まるように提案しました。

 

翌日。

15時の日差しが非常にきつく暑い中、キャリーケースを持った彼女と最寄駅で合流。

重たい荷物を持って移動しているので、「汗かいて喉も渇いてるやろなー」と思い、待ち合わせ場所の近くの自動販売機で水を買って蓋を開けた状態で軽く閉め、彼女に手渡しました。

恋達「よ!暑かったやろー?さっき水買ったから良かったら飲んで!」

女の子「めっちゃ暑かったー!ありがとー!助かる!」

恋達「おう!がぶがぶ飲んでや!」

 

水を手渡し、彼女のキャリーケースを半ば強引に奪いました。

恋達「俺持つわ!水飲んで!」

女の子「ありがとう」

恋達「昨日の家悲惨みたいやったけど俺の家は多分大丈夫やわ笑」

女の子「泊まらせてもらっといてこんなん言うのはおかしいけど、まじで汚かった笑」

恋達「まぁありがとうってだけ言っておけばええやろ笑」

 

荷物を置き、エアコンをガンガンにかけ、しばらく家でだべっていました。

「早くセックスしたい」

と僕の動物的な本能もここぞとばかりに顔を出してきましたが、理性がここぞとばかりに本能にショルダータックルをくらわすことで本能は床に倒れこみました。

 

本能くん「いや、なんでや!今から俺の出番やんけ!」

理性くん「あほか!いきなり来て襲うとか余裕なさ過ぎやわ!何もええことないからやめとけって」

 

もう一人の理性君が本能君を一蹴してくれたので、彼女が移動によって疲れた体力を回復するまでしばらく待つことに。

 

夕方17時過ぎになり、

恋達「そろそろ行くか」

女の子「あ、うん。」

恋達「何食べよっか!何がいい?」

女の子「んー。何でもいいよ!」

恋達「ほなすき焼きにするか」

 

肉体的にも精神的にも疲れていると思い、肉を食べて回復してもらうことに。

甘くて柔らかい肉に彼女は非常にご機嫌になってくれました。

腹一杯飯を食って、行きつけの場所でコーヒーを飲みながらゆっくりと話すことに。

自分の知っている世界観の中で彼女が気に入ってくれるものを提案しました。

女性はカフェが好きと一口に言っても、カフェによってそのカフェが持つ雰囲気や世界観は全く異なるので、当然どこのカフェかによって居心地の良さはその女性ごとに異なります。

コーヒーを飲みながら、あーだこーだ他愛もないことを語らい、ほどなくして店を出て新宿東口のドンキ・ホーテで日用品を買い、タクシーで自宅へ。

 

家に着き頃合いを見て色白の触り心地抜群の太ももを死ぬほど触りまくるも、

「気持ち悪い」

と一蹴されました。

「確かに」と言葉で納得し、返しつつも、手つきを変えることなく太ももを触り続けて彼女の抵抗を一切無視をすることにしました。

 

このとき「相手の幸せが自分の幸せ」は僕の中から完全にすっぽ抜けていました。

本能が勝ちました。

すんなりとベッドイン出来ませんでしたが、やや攻防の後、無事ベッドで楽しいひと時を。

 

恋達「てか一緒に風呂入ろや」

女の子「え、絶対嫌!」

恋達「ええやん」

女の子「何で入りたがるん。寂しがりなん?」

恋達「どの口が言うとんねん笑 ちゃうやん、普通に仲良しな方が楽しいやん」

女の子「いや。先に入ってきて」

しばらくやりとりが続きましたが、僕には狙いがあったのでここは引き下がるわけにはいきませんでした。

 

恋達「分かった。5分以内に入ってきてな」

女の子「うん。」

恋達「おう。入って来んかったらケツしばくで」

 

女の子は僕の強引さに圧倒され、お風呂へ。

女の子「もう〜。ほんま嫌なんやけど。笑」

恋達「分かるで。俺もかつてはそうだった」

 

自己中心的なDQNっぷりですが、徐々にそのDQNさを利用して得意のギャップで印象を真反対に持っていきます。

 

お風呂に入っているときはなるべく彼女に気を使わせないため、僕は普段一人でお風呂を入っているときのように、あえて彼女を気遣うことなく自分の身体を洗いました。

彼女がいることで日常的な行動が非日常へと変わって違和感にならないように、淡々と身体を洗いました。

そうすることが彼女にとっての安心感に繋がることを長年の経験から分かっていたからです。

 

これは僕の想像ですが、多くの男性は女の子と一緒にお風呂に入るときにソワソワしたりやらしいことを考えて鼻の下が伸びきっていると思うんですよね。

やたらと女の子を気にかけた様子って女子からしたら、

「え、普通に入ってよ。意識せんでいいし」

ってなります。

女の子からしてもずっと自分のことを意識してタイミングを伺いながら身体を洗っている男ってきもいですよねw

「いや、ええから身体じろじろ見んとはよ身体洗えや」

ってやつです。はい。笑

 

彼女がシャンプーをしてトリートメントをつけ、頭を洗い流した後に身体を洗っていたので僕がボディタオルで身体を洗ってあげようとすると、

女の子「いい。自分で洗う!」

恋達「ええから。背中洗いにくいやろ。タオル貸してみ」

とボディタオルを奪って背中をこすってあげました。

背中を洗ってくれて嫌な人って基本的にいないですからね。

人間がされて嬉しい普遍的な感情がそこにあります。

 

ボディタオルを奪ったことを契機として、彼女の恥ずかしさをどんどん取り払い、次第に恥ずかしさにも慣れて二人の心の距離が近くなっていくことで、

まるで同棲しているカップルのような時間を過ごしました。

 

恋達「ちょ、髪の毛持ってて」

女の子「何で?」

恋達「背中とかにトリートメントとかの洗い残しが残ると背中荒れるやん。ちゃんと流しとかな」

 

またもや勝手に洗いました。

最初は自分の身体を見られることが恥ずかしくて嫌がっていたものの、途中からはまんざらでもなく心で喜んでいる様子が僕には透けて見えました。

 

お風呂上がりに別の女の子にもらった韓国のボディクリームを全身に塗ってあげ、背中や肩、足をマッサージをしてあげました。

死ぬほど気持ち良くて喜んでいる様子を見て、僕もついつい嬉しくなりました。

 

僕は常日頃から「相手の幸せが自分の幸せ」と言っていますが、こういった時に発揮するのが「相手の幸せが自分の幸せ」の一例だったりします。

何も24時間1分1秒全てに「相手の幸せが自分の幸せ」を適応させる必要はないのです。

 

彼女が山口から出てきて東京で初日に滞在した家が汚すぎて大して眠りにつけず、僕と2日目を過ごしたという背景から、彼女には表には出していない慢性的な疲れがあることが僕はずっと頭から離れていませんでした。

 

ベットインのときのDQNさとは裏腹に、

「とにかく彼女には居心地が良く、一緒にいる時間を楽しんでもらいたい」

その一心で接しました。

風呂上がりにしっかりと寄り添いました。

 

朝方、天気が良かったので一緒に洗濯物を干しました。

昨夜に買った柔軟剤ソフランを入れて天気も心も晴れやかになったところで、外へ出かける準備を済ませてリッツ・カールトンへ。

彼女はこれまで社長クラスの人間と数多く遊んできた子でもあり、色んなところへ連れてってもらっていて、東京も何度か来たことがあったため、リッツに行っても感動がないんじゃないかと思いましたが、高層階からの昼間の絶景を見て欲しかったので、45Fのザ・バーに連れて行きました。

 

期間限定のエクレアを食べました。1つ800円もしましたが、僕の舌には見事に合いません。

感想は「いや、コンビニのエクレアとかの方がシンプルに美味いやん。」でしたw

 

リッツと聞くと高いイメージがありますが、昼間にお茶をするだけなら3000円あればお釣りが返ってくるので下手な飯屋や居酒屋に連れていくよりコスパが良かったりします。

そして45Fからの絶景を見ながら快適で上質な空間の中でたった1回写真を撮るだけでも、

「リッツでコーヒーなう」

と写真を使い回せるので長期的に見るとコスパは良いのです。

どういうことかと言うと、「リッツでコーヒーなう」とリッツに行っていない時でも女性に写真を送ってその様子を相手に見せることでブランディングができるということです。

また、エクレアも1つ800円と意味不明な値段ですが、たまにはこうして新しいものに触れていかないと自分の世界観は小さくまとまったままなのでこうして期間限定のものには惜しげもなく食らいつき、すかさず味見をするのが僕です笑

 

リッツを出た後、彼女の友達が近くの某ブランドショップで働いているということで、一緒に店に遊びに行きました。

彼女が友達と会いたいと言うのでついていきましたが、せっかくなので店内を徘徊していると、オシャレなストールが目に留まりました。

 

恋達「ちょ、これ良くね?」

女の子「えー。それはいかにもって感じやからこっちの方がいいと思う」

恋達「え、まじか。ほなそっち着けてみるわ」

 

 

大切に扱えば何年も使え、歳を重ねるごとにどんどん格好良く着こなせるアイテムは、例えストールが5万円だったとしても躊躇なく買うのが僕です。

小物にはお金をかける主義です。

シンプルな黒のTシャツに白パンを履き、ローファーではなくサンダルで力を抜き、そこに新たにストールを巻くことでこの日のコーディネートは完全体となりました。

うーん。単純w

 

真夏で夕方になっても歩いているだけで汗をかくほどの気温でしたが、あまりにものストールの魔力にすっかり取り憑かれ、寿司を食べているときも巻いていましたw

単純な25歳であります。

六本木ヒルズの中にある寿司屋で腹を満たし、夜はラウンジへ。

彼女はシャンパンを飲み、僕はゴディバミルクを。

「めっちゃお酒飲みそう。むしろジュースのように飲みそう」

と僕はこのハスキーボイスのせいで女の子によく言われるんですが、味覚が子供なので甘くて美味しいカクテルが大好きなのです。

 

その後僕もシャンパンを飲み、ほろ酔いになって良い気分になったところで歩いて芝公園へと向かいました。

一緒にベンチに腰をかけてYoutubeで苫米地英人の動画を見たり、愛沢えみり(小悪魔Agehaモデル、現アパレル会社長)の本を読んだり他愛もない話をして、東京タワーはほとんど見ていませんでした笑

自宅に帰り、洗濯をしてあった布団のシーツを一緒につけ換え、ベッドでは仲良く脚をクロスさせて一緒に寝ました。

 

「一緒に寝るって幸せね」

彼女は心の底からお互いに好きでいる恋人のような関係性に満足しているようでした。

もちろん僕も彼女といるときはずっと幸せなひと時でした。

恋人のように見えますが恋人ではありません。

わざわざ二人の関係性に「友達」「セフレ」「恋人」などと概念のレッテルを貼る必要もないのです。

二人の思いや過ごす時間が先で、その関係に名前をつけないと普通は「モヤモヤして気持ちが悪い」というだけです。

二人の関係性に名前をつけることは『野暮』だと僕は考えます。

 

 

翌日、彼女は銀座のラウンジに体入(体験入店)に。

女の子「めっちゃ不安。」

恋達「大丈夫やって。自分の顔を鏡で見てみ」

女の子「めっちゃブサイクやん私。」

恋達「ブサイクではないけど豚やな」

女の子「ほんと。顔がまんまる」

恋達「うん。豚が化粧して髪の毛巻いてるみたいやわ」

女の子「ちょっとw」

恋達「(笑) まぁ今日頑張っておいで!」

女の子「頑張る! てか、ディズニーシーに行きたい!」

恋達「ええで! ほな頑張ったらディズニー連れてってあげるわ」

 

ということでその日無事に彼女は初めての銀座のラウンジの体入を終え、送りの送迎で自宅へと帰って来ました。

「疲れた」「お腹すいた。」「眠たい」×10セットぐらい毎日口癖のように言う彼女でしたが、深夜にお腹が空いているということで武虎というラーメン屋へ。

ラーメンを食べてお腹いっぱいになり、仲良く歩いて家に帰り、一緒にお風呂に入って朝方の4時まで仲良くベッドの上で語り合い、その日も1日楽しく過ごして就寝しました。

 

 

翌日、起きてそばを食べてディズニーへと向かい、到着したのは夕方の18時過ぎでした。

ディズニー行ったことがない恋達は何も分からず、当日はノリと勘だけで園内を回ることに。

恋達「ちょ、腹へった」

女の子「え、先園内入ろうよ!」

恋達「あかん。待って。そこの露店でビールと厚切りベーコンと焼きそば買って3分で食べるから3分だけ待ってや!腹減りすぎてディズニーの中で暴れてまいそう」

女の子「3分だけよ!」

恋達「おう!時間計っといてもええで笑」

 

ガツガツ肉やそばを喰らい、ビールも飲み、気分が良くなったところで園内へ。

普通であれば乗り物に1つや2つぐらい乗るところを、ディズニーでの身のこなし方が分からず、乗り物の待ち時間も長いことから、一緒に園内を散歩し、食べ歩きをしていましたw

彼女が買ったうさぎの手をパタパタさせて遊んでいました。

一緒に写真を撮ったりショーを見て楽しみ、アイスクリームに、キャラメルポップコーン、アップルティーソーダを飲んでいて何の話をしていたか忘れましたが、彼女が急に僕の暴飲暴食にツッコミを。

女の子「どんだけ食べるんw よく食べるね!」

恋達「まぁ俺クラスになるとこれぐらい食べとかな一日の消費カロリーが半端ないからな」

女の子「うん、よく分からない。」

恋達「んー、しかしこのキャラメルポップコーン美味いわ。でも欲を言えば、もうちょっとキャラメルかけて欲しいところやけどな。見て、このポップコーンとかキャラメルかかってへんがな。こんなんただのポップコーンやん」

女の子「ちょっと!さっきから私の話聞いてる?w」

恋達「あ、わりいわりい!キャラメルに夢中やったわ」

 

こういったバカなやりとりこそ、女の子を楽しませる最上の会話であり、仲の良いカップルによく見られるやりとりでもあります。

もちろんこうしたやりとりをすることが母性本能や女心をくすぐることも分かっているんですが、僕自身もこうして気の合う子とバカなことをして二人で全力で楽しんで思い出を作っていくことが、人生の財産だったりします。

男性はついつい格好良いところを見せようと気を張りがちですが、気を張っているデートしているということは世間の多くの男性と同じで、女の子からしても居心地の良さには全く繋がりません。

男の魅力を高めようと気を張り続け、常に自己の内面と向き合い、長年の経験の蓄積によってそれがある程度自分のものになった後は、力を抜いて自然体で人間味のある振る舞いをすることが一段上の男の振る舞いになります。

僕が普段デートしている女の子から男性とのデート事情を聞く限り、年齢に関係なく無邪気に何でも楽しめる男性はモテる傾向にあるみたいです。

この写真にあるような外国人のカップルで仲良さげに男女で過ごしている様子は女性の多くの憧れです。

 

話は園内に戻って、

恋達「乗り物は乗れへんけどなんかそこにある園内の向こう側に移動するモノレールに乗ったら乗り物になったことになるし乗ろや」

女の子「それ乗り物じゃないw」

恋達「まぁまぁw でも想像してみ? あのモノレールの高さから園内を見渡しながら夜の散歩ができるねんで!そりゃもう夜景もセットでついてくるし絶対楽しいに決まってるやん!」

女の子「うん(笑) 分かった!乗ろう」

 

ただの園内の反対側に移動するモノレールに乗っただけですが、例えアトラクションに乗らなくても十分楽しむことはできます。

ただ横にいてくれさえすれば、それだけで十分なのです。

ただ1つ、飲み物だけあれば十分です。

 

初ディズニーはアトラクションに全く乗らずに4時間ほどの滞在ですぐに帰るという何とも雑な過ごし方になりましたが、彼女と一緒にバカなことをしているだけで二人で「なんだかんだ楽しかったな」と仲良く電車で帰りました。

 

最終日の前日。

初めて出会ったときに食べたすき焼きをもう一度食べようとすき焼きへ。そして、同じように行きつけのラウンジへ。

彼女はここで東京での始まりと終わりを意識したのでしょう。

10日間に渡る非日常で濃い時間でした。

明日でしばらく離れ離れになってしまうことで彼女が涙ぐんでいるのに感化され、彼女を抱き寄せながら僕も少し涙ぐんでしまいました。

 

 

***

最終日。

「ずっと東京に居たい」

「ずっと恋達と一緒にいたい」

「好きじゃないけど居心地が良い」

あまりにもの楽しく濃い非日常の10日間に彼女は別れの日が近づくに連れて心がしんみりとして毎晩泣いていました。

「ペアーズ男」

と10日間の間で20回ほど呼ばれましたが、僕は彼女の恋人ではないため、

「せやな。」

と相槌を打っていました。

 

毎日彼女と一緒に出かけ、仕事の時も連れ添い、

「彼女が東京に居る時はなるべく時間を割こう。そして全力で楽しませよう」

その心遣いで接しました。

時には僕のわがままやエゴもありました。

しかし、一貫して「相手が居心地が良いと思ってもらえたらそれでいい」と思い続け、歩く時も歩く早さがついつい早くなって彼女がついてこれているか何度も振り返り、歩調を合わせ、高いヒールを履いている時は彼女の手を取り、彼女への気配りを怠りませんでした。

外食もいつもお腹の空き具合や何を食べたいかの気分を聞きました。

You first,Me secondならぬLady first,Gentleman secondです。

常にどんなときも、彼女と一緒にいるときもいないときも、彼女が東京に滞在している間は片時も頭から離さず、一番に彼女のことを考え、そして考え抜く、相手が喜ぶ顔を見る一心で、相手が楽しんでくれる興奮が見たい一心で、僕は徹底していました。

 

朝目覚めると、彼女は先に起きて支度を済ませ、洗濯物まで干してくれて僕を起こしてくれました。

目をこすりながら駅まで彼女のキャリーケースを再び引いて改札へと向かいました。

僕は本当の感情を見せてしまうと今にも泣きそうだったので彼女との別れについてあれこれ考えないように心を押し殺していました。

恋達「本当は改札まで見送らないほうがいいかと思ったんやけどな。改札まで見送ると別れ際に切なくなるかなと思って。」

女の子「送ってくれてありがとう。」

 

改札付近。

恋達「じゃあな!気をつけて山口帰ってな!ほんま楽しかった!ありがとな!」

女の子「ありがとね!ほんと楽しかった!また連絡する!」

恋達「おけ!気をつけて!」

 

彼女を見送り、眠たい目を擦りながら家に戻って再び眠りに着きました。

 

彼女は初め、僕のことを一切信用しておらず、「東京で遊ぶ相手にはまぁいいかな」「宿があるだけでありがたいし」ぐらいに思っていたそうですが、気づけばすっかり一人の男を好きになっていました。

40代の会社経営をしているおじさんとの2年間を過ごしていた彼女の過去も知り、そしてその社長の考え方や性格が僕と非常によく似ていて、彼女は絶えず、

「不思議ね。」

と驚いていました。

年齢が20ほど離れている男性に恋をしていた彼女は、風貌や歳だけが違う僕に恋をしてしまったのです。

 

恋愛は水物と言われていますが、相手の心と自分の心が互いに向き合っている時にのみ、二人の関係が継続します。

どちらか一方が、他に気が向いた時点で関係は終わりを迎えてしまいます。

僕は去る者を追わない主義なので相手を干渉することも側に置いておこうとすることも相手を丸め込もうとすることもしません。

もちろん束縛もです。

相手を騙して都合の良いことを並べ立てる力を高めて自分のハッタリ力を鍛え上げても何も残りません。

本当の自分の魅力だけで惹きつけなければ行きつく地点も世界はおろか、真の幸せも掴むことができません。

 

生き方、信念があり、今まで積み上げてきたものの集大成が、

前置きもなく急な舞台に立たされた時に真価を発揮します。

顔はかっこ良くなくてもかっこ良い生き方をすることはできます。

それこそが女性が男性に求める価値であり、男らしさであり、力です。

 

「心も体も美しい女性」

を求めて女性のレベルを上げていけばいくほど、人間としての土台(=ベース)が求められます。

どれだけ基礎が出来ているかが鍵になってきます。

 

結局のところ、人間力に勝る武器はこの世に存在しません。

最後は全て、包摂されますから。

 

 

 

 

最後に彼女はこんなことを口にしていました。

 

「この10日間は2年間連れ添ったおじさんと過ごした時間より楽しかった。ありがとう」

 

 

p.s

その後、彼女はなんと山口県の実家から東京に引っ越して一人暮らしを始めました。

彼女自身が兼ねてから「東京に出たい」という思いを持っていたことはさることながら、具体的に東京に出る道筋や出てからの関わりなどの初期スターターキットは提供できたつもりですw

 

p.p.s

なんと、この記事を書いてから半年後に彼女から連絡があり、

「素敵な彼氏ができたよ!」

と連絡がありました。

しかしながら、この記事を書いてから直後、僕たちは軽い喧嘩をしていました。

 

彼女が東京に出てくる時に、「東京出ておいで!」と言った僕ですが、仕事が忙しかったのと、彼女がかなりの依存体質で僕が精神的にダウンしてしまったため、彼女に構ってあげることができませんでした。

彼女は、「恋達が東京に出ておいでって言ったのに、いざ出てきたら会ってくれないやん。やっぱり口だけやん。」と僕に腹を立て呆れていました。

僕も僕で、「今の状態やったら絶対ええ彼氏できんから。例え、ええ男が現れたとしても、今のお前じゃその人は絶対にええ女やと思ってもらえないから。もっと精神的に孤独になって一人の時間を作って自分の弱さと向き合わな人生終わるで。」と辛口で彼女に思いを伝えていました。

 

そして、彼女と喧嘩別れをして連絡を取らなくなってから半年後に、

「あの時ありがとう。恋達が言っていた意味が分かって一人の時間が嫌で、寂しくて出会い系で色んな男とセックスしたけど、やっぱり不毛で、満たされなくて、自暴自棄になって仕事も辛かったし、自分で自分のことを初めてうつ病なんかと思った。自殺する勢いで悩んだけど、次第に一人の時間の方がいいって思えるようになって、そうするうちに中学校が一緒で、東京でお金しっかり稼いでて、頭も良くて、思いやりもある彼氏ができたよ!」

と連絡がありました。

 

なんともハッピーエンドな結末に娘の成長を見届ける父親のような気分になり、微笑ましくなりました。

女の子のことを本気で思い、上京させて一時的に寂しさを紛らわせる相手になるのではなく、

人生の大切な人として相手の中に存在することが大切であるとまた一つ学びました。

 

彼女には、末長く彼氏と幸せで居て欲しいですね。

 

お幸せに!

 

 

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